Victor Francois Fetique(1872-1933)ヴィクトール・フランソワ・フェティークミルクール生まれ。20世紀最高の弓製作家の一人。シャルル=クロード・ユッソンのもとで修業し、シジスベール・マリーヌ、エミール・ミケル、ニコラ・バザンらから技術を学んだ。1901年にパリへ移り、カレッサ&フランセ社で12年間活動したことは、彼の作風形成に大きな影響を与え、クロード・トマサンの影響も見られる。1913年に独立後、特に1915年から1933年にかけて多くの弓を製作した。1920年代前半にはアルベール・トマサンやルイ・モリゾ(ペール)ら工房制作者の協力を得て、ミルクールで下地製作、パリで仕上げを行った。フェティークの弓は、小ぶりで整ったヘッド、ペカット風の喉を持つ丸型フロッグを特徴とし、演奏家の間で高い評価を得ている。
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