音楽の力によって人々の心を支え、より良い社会を実現していけることが私たちヴィルトゥオーゾの願いです。
私は音楽教師であった両親のすすめで幼少期よりヴァイオリンやクラシック音楽に親しんでまいりました。人生の様々な年代や場面で聴いたり演奏してきた音楽は、その時の自らの頑張った証、青春時代や、楽しかったこと辛かったことなどの思い出を蘇らせる不思議な力を持っています。「あの曲を聴くとその当時の気持ちにタイムスリップする」という経験は誰もが持ち合わせていることでしょう。それが音楽の力の一つです。そんな音楽に携わる仕事に就きたいというのが、私が大学生から社会人への岐路に立ったときの望みでした。縁あって大学卒業と同時にヴァイオリンを専門にディーリングする職業に導かれ、今日まで35年の月日が流れようとしています。
2000年には自らの会社を起業、株式会社ヴィルトゥオーゾ(当初は有限会社)を設立することとなりました。ヨーロッパのオークションやディーラー、製作家、鑑定家らオーソリティー、中国各地の製作工房との交流を密に、現地での買付けとオーダー、直輸入にこだわり皆様方へヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、弓をご紹介しております。
創業の地、愛知県岡崎市から2005年名古屋、2015年京都、2021年札幌に出店するとともに、外商が全国各地を訪問する営業形態も確立し、各地での展示会開催など幅広い活動をし多くのお客様からのご愛顧を頂戴しております。
このような事業の拡大を担ってくれたのが、これまで私のために尽力してくれた技術職、営業職、事務職全てのスタッフです。「一人一人が主役となって活躍できる会社」それが私の目指しているものです。お客様のため、スタッフ一人一人が誠心誠意に対応すること、「誠」をお伝えし、「真」をご提案することを理念とし、これからも社内の力を結集してまいります。
2020年、ヴィルトゥオーゾは社会貢献、品質保証、人材育成のカテゴリーを主としたSDGs宣言を業界に先駆け公に行っております。ヴァイオリンなどの弦楽器を通じた音楽振興に深く寄与し、国内外のプロの演奏家、弦楽器の指導者の方々、アマチュアの愛好家、学生オーケストラ、こどもたちの情操教育などに協力・協賛するとともに、音楽文化継承のための人材育成に貢献してまいります。また、高品質な弦楽器の取扱いとアフターサービスの構築により、専門家としてお客様に安心いただける商品、サービスの提供をお約束いたします。
さて、私の先祖は江戸期から愛知県岡崎市能見町に五代に渡り呉服店を営み、昭和の戦前まで「杉田屋」の看板を掲げてまいりました。曽祖母は箏曲の師範でこの敷地内でお琴の教室をしておりましたが、大正時代には西洋音楽の普及に伴い、お琴とヴァイオリンの融和を試み、いち早くヴァイオリンを取り入れた教室をも運営しておりました。これは名古屋の鈴木バイオリンさんが遠い距離ではなかったことも一因であったと思われます。父の記憶では当家の蔵の中にはたくさんのヴァイオリンが収蔵されていたということです。何か不思議な縁を感じざるをえませんが、歴史を伝え、文化を継承するこのヴァイオリン・ディーリングという仕事を天職とし、これからも皆様のために精進してまいりたいと思います。
ヴィルトゥオーゾ 杉田直樹
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