イタリアへの訪問中、第14回ストラディヴァリ記念トリエンナーレ国際製作コンペティション-クレモナ 入賞楽器及びエントリー作品の展示会に参加させていただきました。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス各部門において多くの製作家たちによる作品を拝見させていただきました。上位入賞者の作品はさすがに、どこかに惹きつけられる魅力を感じるものでした。
一方で、楽器に対する判断基準も時代とともにグローバル化してきており、クレモナのクラシカルなもの、伝統的なものが置き去りにされてきている傾向にあるようにも感じます。
コンペティションで勝つための楽器作りでなく、先人の伝統的な楽器作りに対する尊敬の念を忘れず、さらに個々のパーソナリティーが光を放っているような、そんな楽器作りを目指していって欲しいです。
本来の評価は、そこにあるようにも感じました。コンペティションは「目標にすべくも目的にするべからず」です。すべての製作家に対し尊敬の念を持って、拝見いたしました。
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