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2024.08.03

子どものためのヴァイオリン体験会at 富士文化幼稚園 参加レポート

7月最終日、茹だる暑さの名古屋でしたが、子どもたちの元気な笑顔を見にヴァイオリン体験会へ参加してまいりました。毎年​、大日コーポレーション株式会社さんの管理本部CSR推進室/NPO法人Musik Engel事務局さんが手がける音楽文化の普及の一環として、幼稚園や自治体のイベントへの楽器の貸し出しと、試奏のお手伝いをさせていただいています。

この度は名古屋市港区の富士文化幼稚園さんにお邪魔しました。まず驚いたのは音響設備の整うホールを持っていること。園長の笹野大栄(ささのともえ)さん肝入りの、音楽を取り入れた子どもたちの情操教育への意気込みを感じます。毎回、愛知県を中心に活躍する若手演奏家による弦楽四重奏もご一緒いただき、楽器や音楽の魅力を園児たちに語りながらの演奏を披露していただいています。この日は徳田真侑さん(ヴァイオリン)、中村真帆さん(ヴァイオリン)、白井英峻さん(ヴィオラ)、加藤志麻さん(チェロ)にご参加いただきました。

対象は年長クラス3つで、20人余りの全員がヴァイオリンを構えて音を出してみるという体験をしていただきました。ほとんど直に見るのも持つのも初めてという子どもたちが興味深い眼差しで頑張って音を出してくれました。その様子を見守り、動画や写真を撮るお母様方も興味津々で、このように一緒に体感していただけるのはとても良いことと思います。今回は大きさの異なる分数サイズを17挺用意いたしましたので、二人1組を基本にし、譲り合ってお互いが弾いて聴いてということが上手にできていました。解放(指を使わず弦だけ弾く)で音が出せるようになったら、全体での合奏。演奏家の方々の弾く「ぞうさん」に合わせてなんとか一緒に楽しむことができました。多くの園児が本当に楽しそうに一生懸命トライする様子がとても微笑ましく、私たちの心も熱くなりました。

園長先生が子どもたち、お母様方に語られたことがあります。今開催されているパリ・オリンピックで活躍する日本人の輝きが、いかに小さい頃から地道に努力してきたことの賜物であるかということ。どんな分野でも打ち込むこと、頑張ること、その機会を見つけてあげることの大切さを伝え、音楽家もどれだけ小さい頃からたゆまぬ努力を続けているかということを語られました。その努力がいつか周りの人、多くの人たちに感動を与えてくれるというのは素晴らしいこと。その言葉にあるような仕事を、ここに携わる私たちも遂行していきたいと思っております。