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2024.05.07

「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024 」参加リポート〜20万人の来場者で賑わいました

世界最大級のクラシック音楽祭ラ・フォル・ジュルネTOKYO2024 https://www.lfj.jp/lfj_2024/ が、5月3日〜5日の3日間、東京国際フォーラムにて開催されました。私たちヴィルトゥオーゾはこちらに栄誉ある出展をさせていただき、今まで経験のない多くのお客様にご訪問賜りました。

私たちが出展したのはホールE ジョコーソ(ガラス棟地下)という有料エリア。

このブースで楽器の展示をし、たくさんの方々に試奏いただくとともに、オリジナルグッズを販売いたしました。

また、期間中はブース内にて毎日ミニコンサートを開催させていただきました。

なお、演奏者の方々の情報はこちらに記載をしております。https://virtuoso.co.jp/archives/14664

さて、初日は10:00に開場すると初めはポツポツと会場に観衆聴衆の方々が入館されてきました。時間とともに徐々に人々が増え、気付いた時にはヴァイオリンを触りたい、音を感じてみたい方々で列が形成され体験会場と化すことになりました。初めてヴァイオリンを見る小さなお子様や、経験者の方、様々な方々に本場イタリアのヴァイオリンやチェロの音色を楽しんでいただきました。初めての方には楽器の持ち方や音の出し方についてスタッフがお手伝いをさせていただきました。

今回の展示は、ヴァイオリン18挺、ヴィオラ3挺、チェロ9挺でいずれもイタリアのモダンと現代の楽器、楽弓についてはフランス製のオールド、モダンを主として20本ほどで、いずれも価値ある名器、名弓を大々的に展示いたしました。もちろん全てが海外のオーソリティーによる鑑定がなされ、鑑定書、証明書の付帯する逸品ばかりです。これだけの数とクオリティのものが一堂に集まったことで、ヴィルトゥオーゾの取り扱う楽器楽弓のレベルの高さを東京を中心とした来場者の方々にも存分に示すことができたと感じております。実際にご購入まで漕ぎ着けることができた案件に加え、次回の具体的な再試奏のお約束をたくさん取り付けることができました。

このようにブースに人々を呼び込んでいただくことに一役も二役もかっていただいたのがブースでのミニコンサートに出演いただいた方々です。ヴィルトゥオーゾのオリジンである愛知県にちなんだ、魅力ある演奏者にお願いし今回のコンサートが実現いたしました。

1日目は、杉藤万純さんによるミニ・コンサート。「愛の挨拶」や「チャルダッシュ」、「バッハの無伴奏組曲」などからいくつかの名曲を弾いていただきました。ヴァイオリニストの杉藤さんはその名前から容易に推察できるように、杉藤楽弓社の後継者でもあります。名古屋で明治期に興った日本最初の弓製作工房であるSUGITOブランドを、本ブースでも展示しご紹介させていただきました。

昨年より弊社で販売を手がけておりますのが、杉藤楽弓社&ヴィルトゥオーゾのコラボレーション作品で、SUGITOのセンシティブシリーズをベースにしたオールハンドメイドの逸品です。現在までに8本のヴァイオリン弓をご紹介させていただき、いずれも大いなる評価をいただいています。これらは厳選されたフェルナンブコの中から原木の板材を選び出し、その最も良い部分を贅沢に切り出して仕上げられます。素材の持つ素質を十分に活かして作るというコンセプトのもと、材を見極めスティックのカービングに適した部分を切り出して作られる古の製法により、他にはない弾き心地を実現しています。その反応の良さ、艶やかで伸びのある音色をラ・フォル・ジュルネでも十分にご披露させていただけたと思います。ミニ・コンサートでもSUGITOブランドと、このコラボレーションBOWを実際に使用して音響の性格の差を楽しんでいただきました。

2日目は、名古屋出身で桐朋学園大学2年生の兼子竜太朗さんによる演奏でした。表情豊かな音色、超絶技巧は19歳とは思えないほどの貫禄で、これからどのような音楽家に成長されるのか楽しみでならない存在です。聴衆もそのオーラに引き込まれファンになった方も多かったのではないでしょうか。エルガーやバッハの耳慣れたクラシックに加え、最後は葉加瀬太郎さんばりのパフォーマンスの「情熱大陸」で会場は最高潮に達しました。

最終日に登場は伊藤澄香さん(大学1年生)。ヴァイオリン演奏活動と勉学を両立する東大生ヴァイオリニストです。幼少期より応援させていただく愛知県出身の逸材で、超絶技巧を凝らしたエルンストの「夏の名残の薔薇」、クライスラーの「レチタティーヴォとスケルツォ」の演奏では会場のお客様の心をぐっと惹きつけてくださいました。

充実した3日間、ラ・フォル・ジュルネTOKYO2024 は、20万人の人出となったまさに世界最大級のクラシック音楽イベントでした。私たちヴィルトゥオーゾがこちらに出展をさせていただきましたこと、お世話になりました関係者の方々に心より御礼申し上げます。

ヴィルトゥオーゾはこれをきっかけに、いよいよ東京市場での定例展示会を今月より開催してまいります。関東、東京の皆様に最良の楽器をご紹介できるよう今後とも尽力してまいります。 https://virtuoso.co.jp/shop/tokyo