https://oshiete.chunichi.co.jp/nagoya/pro/372/column/1852/
どんな習い事をさせようか?お子さんの成長の糧となるよう親御さんは色々な選択をされることでしょう。私はバイオリンを取り扱う専門家ですので、バイオリンを習うとこんないいことがあるよ!という視点で、バイオリンの素晴らしさを少しでもお伝えしたいと思います。プロのバイオリニストにという目標を掲げる方もいらっしゃいますが、大半は子どもさんの心を豊かにしたい、打ち込んでもらえる生涯の趣味を見つけてもらいたい、音楽に触れあってもらいたい、自分が習えなかったことで憧れがあるなど思いは様々です。ただ曲を弾けるようにするのが目的と思う方もいらっしゃるでしょうが、バイオリンを弾くにはそれだけにとどまらない学びと体験があります。音楽は音符で表されますが、「何分音符・休符」という規則は「分数」という算数です。音楽表現の表記はイタリア語。例えばEnergicoとあれば、エネルギーというカタカナ英語も頭に浮かびますし、それが「力強く」という意味とともにそんな感じで演奏するという情感を身につけることができます。音階もADGC(アーデーゲーツェー)と読めばドイツ語で、弾く曲の作曲家がベートーヴェン、モーツァルトならどこの国の人かという疑問からヨーロッパの国々についての知識を得ることができ、世界地図や地球儀から別の発展した学問にも広がっていきそうです。また、バイオリンの音ってどうして鳴るの?と疑問を持てば、音の伝導について物理的な興味が広がるかもしれません。バイオリンを習う人が構造や木工に興味を抱きバイオリン製作家になるというのもよく聞く話ですね。何事も上達しようと努力することは、人間が成長する上で重要なことです。バイオリンは自身で音程を取る楽器です。正しく押さえ、さらに弓で絃を擦ることで音が出ます。最初は戸惑いますが、頑張れば誰でも弾くことができるようになります。向上心を持つ人に育ってほしい!子どもさんの教育には求めたいですよね。先日、幼稚園でのバイオリン体験会のお世話をさせていただきました。周りの子たちと譲り合い、一緒に音を鳴らそうとするだけで社会での調和について学んでいるのかもしれません。バイオリンは他の楽器と合わせたり、オーケストラでも活躍します。単独でも弾くこともできるし、みんなと合わせて一つのものを作り上げることができる優れものなのです。
バイオリン専門店 ヴィルトゥオーゾ 杉田直樹
店舗・オフィス紹介